ベストケンコーの口コミ
その堕ちていく感じがまた病みつきになっちゃうんだよ な懐が淋しいときは借金をして旅費をつくったんだけど、彼火には「サラ金で借りて、おま えに会いに来たんだぞ」なんて無頼派みたいなことを言えるんだよね。最愛の子には口が裂け ても舌守えないよ。そのくらい世界が違ったんだ」 ところが案の定、 長続きはしなかった。深入りするにつれ、金沢の女が嫉妬をあらわにする ようになった。谷川さんの携新屯話から点以の悲人の屯話番号を調べあげ、加熱 ニ一一 日屯話をかける ようになった。谷U さんへのむ話でも、州か睡眠薬の飲みすぎでろれつが刷らず、「あんたは 女を祇めてんのよ1」「そのf と別れないんなら、死んでやる！」などと川んだ 73 口業日仰なのだが、谷口さんは心労で倒れそうだつた。ある日、金沢の女が「いまから東京 に行って、あの子に会うから」と電話をしてきた。「ちょ、ちょっと、待ってくれ。話し合お う。いまからそっちに行くよ」と谷口さんは慌てふためき、飛行機で金沢に駆けつけた。
なんとか説得しようとしたが、彼女の感情は限度を越えているようだつた。「殴らせて！ そしたら別れてやるわよ1 」と彼女が怒鳴るので、海岸に行き、谷口さんは数十発殴られた。 顔が腫れ、辱が切れた。「気がすんだか」と谷口さんがつぶやくと、彼女は「やっぱり行かな いで！」と泣き崩れた。 そして、すべてが終った。 「後の祭りだね。結局、彼次とは別れたんだけど、最愛の子にもばれてしまったんだよ。もと もと勘付いていたみたいだし、どうも金沢の子がファックスか何かで知らせたらしいね。その へんは、ふたりのことだから、詳しくわからないけど。最愛の子は、『耐えられない」とだけ 言って僕から静かに離れていったよ」 一 A 兎を追う将は一兎をも待ずその教訓だけが残った。 そしてセックスの新境地ヘ 谷口さんの現在も後日談として汚いておこう。
会社経営は一時期の危機的状況から立ち直った。 夜勤のアルバイトをする必要もなくなった。 74 人それぞれのED 白 Jr的第剖i 離婚をめぐる争いもおさまった。経済的にも精神的にも安定してきた。 ルメ性関係はあいかわらず盛んだ。ぜんぜん教訓を活かしていない。「もう疲れた」とか「過 ちは繰り返さない」などと思いながらもやめられないらしい 実はインタビューの席にも若い女性を連れてきていた。六本木だったので、デートの最中だ ったのかもしれない。だからこれまで書いた話の大下は、久性の前で谷円さんが語ったことな のである。谷口さんは「このf は友達だよ」と制介してくれたが、それはちょっと信じられな かった。
肝心のED についてであるが、これもすっかり治ったそうだ。もともと「最愛の子」に対す る緊張感や、借金・離婚によるストレスが原閃だったのだから、どれもなくなってしまえば治 るのは自然なことである。心閃性と 41 H つでも、谷円さんの場合は、それほど恨深いものではな かったのだろう。逆に考えれば、この不況の時代、離焔急情の時代に、誰でもこの程度のED には直面する可能性が高いということだ。 谷口さんはその試練から解放されてから、ある境地に達したという。若い頃よりも、性的な 探究心がぐんと強まった 「u 版近、セックスは奥深いなと思うんだ。歳取らないとわからないと思うな。たとえば挿人に してみても、新しい喜びを発見できるようになったのね。
挿入によって女性の腔って変わって いくじゃない。一川や二回のセックスじゃ変わらないけど、どんどん腔の形そのものが変わっ 75 AHってくるわけ。それから内部の感覚も変わってくる。感じる場所も変わってく。特に 若い子の変わり方は感動的だよそういうのを知るとさ、挿入のありがた味、挿入を大事にせ にゃあかんというのがわかるから。つまり性感帯、腔の形や内部の感覚も含めてね、男性とど ういうセy クスをしたかで痕跡を残すんだ。女性の肉体は性の歴史だよ。それが次性の体には 刻印されているんだよね」 笑ってはいけない。この発言に呆れる火性は多いかもしれないが、「男の浅はかな幻想・願 胡ピ 」として聞き流してくれれば宇いである。
私自身は「へえ！、そんなもんですかねえ c やっ ぱりキャリアというのは馬鹿にならないんですねえ」と感心してしまった。私も次にU 木れられ る児のひとりであるから。 しかしこういう男性であっても、加齢による勃起力減退は避けられない。近年はそれに直面 しているというが、さすがは性の狩人、谷刊さん、それ自体を苦にするのではなく、それなり の対処法を見いだしてもいる。 「まあ、慣れてきたからね。フニャになっちゃったときはなっちゃったで、『ちょっと休もう』 とかさ、そういうことを言えるようになったんだよ。
相手に対して刺激を何らかのじ夫で与え 続けるようにしていればさ、中断、小断で、休んでもかまわないっていうふうに受け入れるよ うになってから、ずいぶん楽になったね」 「相手に伝えられるようになったのは大きいですね。男はそれができないから苦しいんですよ て 76 人それぞれのED 事情第町i ね」と私。 「うん、歳取るとこうなるんだなって思うようになって、それを伝えられるようになったって いうのは、ひとつの克服の道だよね」 「いろいろな女性がいたと思いますけど、伝えたときの反応はどうでしたか？」 「フニャになっちゃった場合は、ふられることは多いよ。でも、それはその程度の女と思えば いいんだよ。要はこちらの内面の問題。自分で間辱的だと思えば、そうなってしまうしね。で も、男の性について無知な女の子は多いから、こういうこともあると教えてあげられるのも年 の功だと思っているんだよ。
逆に勃起h だけではない快感に目覚めてくれて、すごく感謝され るときもあるしね」 勝手にしてくれよという気分だったが、参考になる話であるのは間違いない。谷口さんのケ ースを考えると、男であるなら、いつどこでED になるのかわからないのだから。私だっても う下り坂なのだ。こういう経験者の英知には耳を傾けなければ。 谷口さんの隣に座っている「女友達」は、もともと無けなのか、恥ずかしいからなのか、じ っと黙っているばかりだった。小柄で眼鏡をかけ、どこかしら陰のある女性だった。私は彼女 の意見を無性に聞いてみたくなった。思い切って感想を尋ねると、彼女は微笑んで、「非常に 参考になります」とだけ答えた。谷口さんは日を細めて、「わっはは」と高らかに笑った。 7 ＝一聖病院院長の斉放宗吾氏はこう説明する。 「，H 作神経には交感神経と副交感神経の二種類があり、どちらもバランスよく働いているとき に、人間の機能はいちばん正常に作動します。脳に性的刺激を受けると、州交感神経が作動し てペニスに勃起を促します快楽が二疋の高さに達すると、今度は交感神経が作動して射精を 促すのです。しかし悩みを抱え込んで、怒りや不安や焦りなどのマイナス感情が激しくなると 交感神経に緊振反応が起きてくるので、自律神経のバランスが山別れてしまいます海綿休の山 行が収納して胤械が流れにくくなるので勃起力も低下します交感神経の緊必状態が長く続け ば続くほど、勃起不全になる可能性は高いですね」
また、駒込神経クリニック院長の斉藤陽一氏はこう説明してくれた n 「人間の脳には、則性をつかさとる部分と五感を働かす動物的な部分とがありますこれらの 両折の働きのバランスによって、性的な能力が左右されます性的な輿告をもたらすのは動物 的な部分の働きなのですが、セックスの最中でも悩み事を忘れられなかったりすると、剛山性を つかさどる部分の働きが動物的な部分より勝ってしまうので、性的興奮が抑制されて勃起しな くなることがあります」
こういう医学的説明は思若に対して安心感を与えてくれる。特にED の患者というのは「男 としてダメになった」などと必要以上に深刻になりがちであるし、逆に「線性で治すぞ！」な どと感情に先走っている人も多いであろうから、こういう科学的な見方を少しでも身につけて おくのは大切なことではないだろうか。 「万が一、偶発的な山米事でED の症状に見舞われたとしても、冷静になって分析してみるこ とが川復への近辺なのです」と斉藤宗吾氏は語っている。相手の久性のほうにもこれは言える だろう。「男らしくない」などと余計な意味付けをせずに、「交感神経の調子が悪いだけよね」 とか「動物脳味噌が元気ないのかな」ぐらいに気楽に考えていてくれれば、男にとって癒しに なるのは間違いない。 「第三の場」を持とう このタイプのED は、軽度であればストレスを解消していくことだけで、めきめき回復して いく。谷口さんが借金返済や離婚調停を終えたらペニスも元気になったように、引き金になっ た問題を解決するのが故蒋策ではあるが、困難な場合は生活習慣を変えるなどして少しでもス トレス解消に努めることである。 斉藤陽一氏は、「少量のアルコールは理性のたがをゆるめ、興奮を適度に高めます。
しかし、 飲みすぎれば逆効果なのはいうまでもありません。セックスのときに場所や雰聞気を変え、と 82 人それぞれのED また、斉藤宗吾氏は、「職場でも家庭でもない『第三の場』を持つといいですよ」という。 アルコールを飲みカラオケを楽しむところでもいいし、肋肥味の集いでもいい。肝心なのは、家 庭（第一の場）にも職場（第二の場）にも無関係であることだ。 「ED に悩む中高年男性は、いつも早く決まった時間に帰宅し、休日も向宅にこもっているタ イプに多いんです。まさに第一の場と第二の場しか持たない「伝川鳩人間」ですねどちらに もストレスが充満している状態では、集中力の欠如や自律神経の疲労をもたらし、性機能の低 下につながっていきますそういうストレスの連動を断ち切って自律神経を休ませてやる「第 三の場』という安息の場が必要なのですよ」 私はこの話を聞きながらニヤリとしてしまった。谷口さんの金沢でのエピソードを思い山し たからである。